美濃戸の香り

美濃戸の自然、特に四季折々の空気が美味しい。その空気をいつもキャッチしようとしているがなかなか捕まらない。でも、いつも阿弥陀岳の容姿がそこにある。そんな美濃戸がいい。

愛らしいウバユリが咲く、八ヶ岳総合博物館:自然観察路2020.8.6

ユリと言えば・・・オニユリ、ヤマユリ、鮮麗なニッコウキスゲ、そして園芸種ではカサブランカなど多くの美しい種類がある。ユリは、花の中でも鮮やかで輝くスター言った感じかな・・・そんなイメージなのではないかな。
しかし、自然観察路の薄暗い雑木林の中であちこちに純白の細長い花を咲かせているユリ・・・ウバユリである。なんだか雑木林を楽しませてくれるコメディアンのような花だ。私は、このウバユリの成長をずーと見てきた。ここにも、あそこにも芽をだしてきた。そしてみんな競って背を競って大きくなり、花芽も膨らみ、そして開花・・・何でもっと花びらを拡げないのか・・・もう少し、美しく咲いてもいいのに・・・と思いながら群生して、薄暗い自然観察路の中で咲くウバユリを見る・・・もう、どの花より可愛くてならない。

愛らしく


見えてきませんか・・・・

星の風景・・・星景写真展
星景写真ってご存知ですか。星空と地上風景を同一画面におさめた星空のある風景写真です。今、八ヶ岳総合博物館で9月22日までその写真展を行なっている。一つ一つの写真を見ていると大地の自然界とマッチングし、星空が身近な存在に感じてくる。こんな写真、いや撮り方があるのかと私自身、誘われた感じがした。そう私の娘もニュージーランドでこんな写真を撮っていた。

娘が撮ったニュージーランド星空世界遺産「テカポ湖」での写真・・・これ、まさに星景写真ですね・・・

傘をさす、レンゲショウマ開花 2020.7.29

今日もどんより曇り空。多分、7月に入って1日だけ、晴れの日で後は、毎日、雨が降っているのではないかな。しかし、今日は、梅雨明けの前触れかもしれないが、お昼に日差しが射した。屋外の明るさ、そして木々に当たる日差しの快さ、久しぶりに感じた。
八ヶ岳総合博物館の自然観察路も木漏れ日を浴びて元気になってきたようだ。先週までレンゲショウマの蕾も丸く大きく膨らみ、もうすぐ開花かなと思っていた。今日、見事に一輪、咲いていた。下を向き、外側の花びらは、傘のように大きく広げて咲いた。レンゲショウマは日本固有種、日本的で気品が高く、なんとも味わいがある。この梅雨の長雨から身を守り、直向きに咲く姿、なんとも強さと美しさを感じる。


桔梗紋・・明智光秀の紋
レンゲショウマの蕾は、下を向いているが、キキョウの蕾は、しっかりと上を向いて膨らませる。博物館自然観察路のレンゲショウマの咲く、奥側に日本的な花、キキョウが咲いている。園芸種ではないので上に高く茎を延ばし、見事に青紫の花を付けている。日本では、古くから親しまれている花で大河ドラマ「麒麟」の明智光秀の家紋も桔梗紋であった。

美濃戸に咲くタマガワホトトギス
今日は、梅雨で湿度が高いのか、「山の香り」がどこからか漂ってくる。鼻にツンとくる。しかしその香りが何とも心地よい。そんな香りを醸し出す植物はと思い、咲いている花を一つずつ、匂いを嗅ぎ回る。しかし、この香りを醸し出す花はない。そして美濃戸の登山道近くにタマガワホトトギスを発見する。やはり、自生するホトトギスは園芸種と異なり、ワイルドなところがあって強さを感じる。しかし、タマガワホトトギスを発見したが、香りとは関係ない。
どうも花の香りではなく、ウラジロモミジの新芽が醸し出す香りのようだ。
しかし、美濃戸の香り・・・良い香りです。


・・・雲低く、八ヶ岳から流れてるくる柳川も増水してます・・・

梅雨空を吹き飛ばすヤマユリ 2020.7.21

毎日、鬱陶しい梅雨空のもと、八ヶ岳総合博物館:自然観察路に初夏を代表するユリの女王ヤマユリが咲いた。日本原産種のユリで野山に咲く。大きく大輪を広げ、造花のごとく美しさもパーフェクトで清楚感を醸し出している。そしてその香りだ。ヤマユリの芳香が観察路に漂っている。これで梅雨空を吹き飛ばし、夏本番になると思う。
本音を言うと、私は、派手でダイナミックなヤマユリより、ササユリのように淑やかなユリが好きです。

ヤマユリの隣でヤブカンゾウが負けじと自己主張・・・

そして・・・
カブトムシが元気に姿を見せる・・・

私のイメージでは、カブトムシと言うと、キュウリ、そしてスイカを連想する。そしてスイカと言うと花火、そして夏休みかな・・・そう夏本番の風物詩だろう。そんなカブトムシが八ヶ岳総合博物館:自然観察路で成虫としてお目見えした。自然観察路は、ミズナラ、コナラ、クヌギ等、多くの広葉樹に包まれ、そのお陰で足下、地面には、毎年の落葉、そして堆積により、腐葉土のクッションとなり、昆虫や動植物からすると住みやすい環境となっている。
そんな腐葉土の中でずーと冬の間中、カブトムシの幼虫が育ち、今日、成虫として樹木にしがみ付き食事しているカブトムシ(メス)を発見した。そしてその近くの木にオスが逆さにしがみ付いている。これから大きく育ってもらうために大切に見守っていかなければならない。

甲斐駒ケ岳と雲海、今日の朝の風景・・・