美濃戸の香り

美濃戸の自然、特に四季折々の空気が美味しい。その空気をいつもキャッチしようとしているがなかなか捕まらない。でも、いつも阿弥陀岳の容姿がそこにある。そんな美濃戸がいい。

ニッコウキスゲが咲く八島湿原 2020.7.19

長引く梅雨空。もう20日以上、雨の美濃戸となっている。車山、霧ヶ峰のニッコウキスゲは、今年はダメかなと思いつつ、今日、朝、起きたら空が明るい。仕事も休みだし、飛び起きて車山・霧ヶ峰に向かう。確か今日は、茅野市民は、車山のリフトが無料とか。でもリフトが動くのを待ってはいられない。八島湿原から湿原を歩くことにした。
今年の八島湿原もニッコウキスゲは、きれいに咲いていた。今年は、梅雨空と雨期が多いのでニッコウキスゲも一度に咲き乱れるのではなく、少しずつ咲いているので長く花を楽しむことができるようだ。八島湿原は、シカの食害から守るための柵が功を奏し、年々、花の数が増えているようだ。
しかし、ニッコウキスゲ、青空に似合う清々しい花である。

ニッコウキスゲの陰で地味に咲くハクサンフウロ
細い茎から伸びた先にサクラ色の可愛い花を付ける。これから咲く蕾は、下を向き開花とともに上を向く。こんな可愛い花が、ニッコウキスゲの陰で光っている。

原種ノハナショウブが咲く
湿原には、やはりショウブの花が似合う。それも園芸種でカラフルに咲くのではなく、花菖蒲の原種であるノハナショウブが湿原にマッチしている。


八島湿原


ハナチダケサシ


アザミ


ヨツバヒヨドリ


イブキトラノオ

少し早いかな・・ジコボウ  2020.7.14

今朝、神奈川から美濃戸に戻ってきた。蒸し暑い首都圏から涼しい美濃戸、そして新型コロナウイルスが常に気になる神奈川、涼しくて風邪をひかないように気を使う美濃戸。しかし、連日の雨、もう勘弁してもらいたい。太陽の光が恋しい。
そんな中、美濃戸を散歩。多くのキノコ類が出ている。これだけ雨が降り、湿度が高くなるとキノコも喜ぶのだろう。え〜、ジコボウ(長野での方言)ハナイグチがもう出ているではないか。いつも8月〜9月にかけてカラマツ林にでてくる。みそ汁、大根おろしにして食べると美味しい。貴重な1本のジコボウ、持ち帰りお昼のみそ汁に入れて食べた。

最近、野鳥が遊びに来ない。特に春先には多くのシジュウガラが来ていたが、今は、全く来なくなってしまった。また、緑が濃くなってしまったので鳥のさえずりは聴こえるのだが、姿が見えない。雨が降る中、ぼけっと外を見ていたら尾が長い多分、オナガだと思う。すぐにカメラを取りに行く。しかし、慌てている間に姿は消えていた。残念である。そこでカメラを側において眺めていたら、アカハラだ。最近、アカハラはこの近くに姿を現していた。必死にミミズと格闘している。

実ってきたブルーベリーにスグリ
今年は、ようやくブリーベリーに実が付いた。毎冬、シカやウサギに枝を噛み切られてしまい、なかなか大きくならなかった。丁度、実が熟し始めた。そしてスグリ、美しい実(美)だ。緑色で中が半透明で見えそう。これも熟すと赤くなる。これからが楽しみだが、野鳥達に食べられないようにしないと・・・
ブルーベリーの実

美しいスグリの実

今日の散歩で一番多く見かけた花は・・
今、美濃戸で旬の花と言えば、このアザミかな。あざみの花、いつもきれいだから花を摘もうと思うと「イタッ!」葉と茎に刺があるのを忘れてしまう。でも摘みたい花である。

お日様が出ているときれいなのだが・・・

美濃戸オリジナル ヤマアジサイ咲く 2020.7.10

私の中にある梅雨・・・しとしとと雨がアジサイの花、そして大きな葉に降り、しずくとなって地面に落ちる。そして草花やカエルが、その雨を喜びカエルの合唱が始まる。これが私の梅雨感であった。
しかし、今年の梅雨は、大雨が続き大雨特別警報、川の氾濫や土砂崩れ、そして避難生活と自分自身の身を守る行動を余儀なくさせる。
もう、今までのような趣のある梅雨ではなくなった。モンスーンの雨期と言った方がよい。今回の大雨で被災された方、亡くなられた方については、お見舞いとお悔やみを申し上げます。
そんな中、美濃戸には、自生する野生種のヤマアジサイが咲き出した。アジサイも多くの園芸種があってバラエティであるが、この野生種は、やはり、シンプルで周りの草木とマッチして見ていて心静かになる。
やはり、梅雨の時期には、こんな心優しい楽しみ方ができることを望む。



カラマツの葉に似ているカラマツソウ
カラマツ林にはカラマツソウなのか、美濃戸の森にカラマツソウが咲き出した。確かにカラマツの針のような葉に似ている。しかし、針のような花ではあるが、その鋭さとか冷たさは感じない。純白で繊細さを感じる花である。そんなカラマツソウもこの大雨と風で倒れかけている。



ねじれないネジバナが・・・
八ヶ岳総合博物館の中庭にいよいよネジバナが咲き出した。昨年までの様子はわからないが、芝生の中から茎が真っすぐ伸びてその茎にら旋階段のようにピンクの花をつける。中には、ひねくれているのか、ねじれない「ネジレナイバナ」も咲いている。
もうすぐ満開かな・・・